非日常。

5/21

366人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
──「「キャアァァぁ……」」 いつも通りの甲高い声の悲鳴は今日は副会長である純を見たとたんに声が小さくなり、止む 流石の生徒達にも純の不機嫌が分かったようだ。 会計や書記の顔も引き攣ってる 「純ちゃん機嫌治してよぉ?ね?」 「ふ、ちょ……こわ」 書記、それは余計に純を苛つかせるだけだと思うぜ? 後会計の“純ちゃん”って呼び方もな? 俺の予想通り純の機嫌が悪くなったが「じゅんーっ!!!!!」と、食堂中に響くような声で毬藻みたいなのが名前を呼んだ途端もっと機嫌が悪くなった あれが純の機嫌の原因か。 なんか…… 「不潔な毬藻だな……」 黒のモサッとした毬藻みたいな前髪の長いバレバレな鬘に瓶底眼鏡 清潔感の“せ”の字も無い
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

366人が本棚に入れています
本棚に追加