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春樹は毬藻を余り知らねえみたいだな
──会わせたくない
そんな感情が心の中を渦巻く。
あのイケメン侍らせるのが好きそうな毬藻を此奴にだけは合わせたくない
あの毬藻が放っておく訳が無いからな
それに会計と書記が何を言い出すか分からねえからな
「はっ、風紀と違って俺は忙しいからな、御前に構ってる暇なんかねえんだよ」
それだけ言うと踵を返す、図書室とか人目の無い場所で仕事をすっか
そう思っていたが、そうはいかなかった
歩き始めたら春樹に手を捕まれる
「如何したんだァ、煉夜」
煉夜、学園内ではなるべく呼ばないよう言っていたんだがな
振り返ると心配そうな春樹の顔が視界に入る。また心配掛けてんのか、俺は
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