366人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
「少し頭を冷やしてきたら如何です?」
そう言った純の顔に何時ものような笑みは無い
毬藻の首下を掴み生徒会室まえの廊下に投げ捨て、馬鹿共には「出て行ってください」とそれだけ伝える
あの、純の何処にそんな力が有るのかと目を疑った。
……人間やれば出来るんだな。うん。
鍵を掛け生徒会室から締め出す、苛立っているせいでその行動に何時ものようなしとやかさは無い
そして荒々しく前髪をかきあげ大きな溜息を吐きながら副会長の椅子に戻る
「純、少し落ち着け」
「煉夜は落ち着きすぎです!あの馬鹿共に苛立たないんですか!?」
「んなもん、苛立つに決まってんだろ
だが、今はそんな暇はねえ仕事を片付けろ」
「……そうですね、私としたことが少し落ち着いた方がいいですね」
紅茶を淹れてきます、それだけ言うと奥の給湯室に去っていく
「何もかも滅茶苦茶だ」
生徒会長、その立場は面倒くせえな
これから学園を運営すんのは大変そうだな
最初のコメントを投稿しよう!