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それでもどうせこんなものは気を紛らすものだ。
センスが好きだと思った。
メッセージを送る。
お金ならあるんですか。
面白いですね、と付け足そうかと思ったが、それはやめた。寂しい一文だっが、どうせ、だ。
返信は存外すぐだった。
それならあります。
その一文で、まったく味気のない無機質な言葉だけだがそれでも色気に欠けたこの感じが私には面白かった。
なにがしたいんですか？
浜松駅しゅーごー！
まったく我ながらふざけている。
だけどどうせ、なんていつも投げやりで放ったらかしにするのが性分だ。
返信は期待していないし、あまり読みたい気分にならなかったので、スマートフォンをローテーブルに置いた。
ああ気が紛れたと、一万円札を一瞥して思った。
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