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頭をかきむしりながら、スマートフォンの画面を落とし、大きく息を吐いた。
本当に、もう、やってらんない!
腐ってる腐ってる。私はこの部屋で腐っていく。
この1Kの部屋で一人。この世界の中に引きこもりたい。
雨粒がガラスを叩く音が絶え間なく続く。それ以外に音はない。明かりさえ、ない。
しばらくぼうっとして、スマートフォンを持ち直し、先ほど開いた出会い系サイトにアクセスする。
新しいメールが五件ほどきていた。
まったく雨の土曜日に、イイとしの男共はなにをやっているのだ。なんて、自分を差し置いて思う。
一件一件、メールを開いていく。
メールの内容はどれも一緒だ。
ぜひ私と会いましょう。
どいつもこいつも、ネットで簡単に自分のイチモツを咥えてくれる女に飛びつく。
間違いない。なんてイージーな人間攻略だ。
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