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夏色のキャンバス
見上げてみれば
ボクの心に淡い夢
雨の降る
今日ボクは
甘い冒険の旅に出る
大きなカップに飛び乗って
スプーンのオールで船を漕ぐ
降り注ぐアメを
口いっぱいに頬張れば
ボクは一変
モモンガだ
クリームの発射台に到着し
目指すはあの白い雲
打ち上げに成功し
空を飛ぶボクは
黄色いレインコートを
はばたかせ
小さな小さな
鳥の気分
わたあめの雲に着地して
しばらく流れに任せれば
ここが彼の有名な
天の河
キラキラ光る川の水
両手で掬いあげたなら
それは夜空を彩る金平糖
一際輝く一粒を
口に含んでみたならば
ボクはあっと言う間に
虹になる
遊び疲れたところで
ボクの名を呼ぶママの声
さあそろそろ帰らなきゃ
淡く
甘い
ボクの
夢
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