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「ごめんね。お待たせ。」
睦月と未来は待ち合わせをしていた。
これからふたりで映画を観に行くのだ。
今回が付き合ってからの初めてのふたりっきりのお出かけ、つまり初デートなのだ。
「大丈夫。まだ時間あるし。」
そう言いながら笑みをこぼす睦月に初デートの緊張がほぐれる。
「はい、これチケット。」
「ありがとう。」
チケットを受けとると、ふたりは自然に手を繋いでいた。
「ポップコーン買いにいこっか。」
そしてまた、睦月が未来をリードしている。
他人から見てもふたりは正真正銘のカップルになっていた。
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