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「それで秘密の作戦っての速く言えよ」
「テメェは黙ってろ。お前のせいで何度も失敗になってるんだからな」
「ハッ!中途半端な作戦立てるお前が悪い」
「あ?何だやるってのか?」
「上等だコラ。表出ろ!」
「出れたら苦労しねぇよ!」
「じゃあ何とかしろや!」
「その為の作戦話すから黙ってろ!」
「その~、御影さん。それと若。落ち着いて下さい」
「そ、そうですよ。こんな事に体力を使うのらは止めましょう?」
配下から不安の声にとりあえず黙る俺たち。
「この中で影に潜って移動出来る奴は何人いる?」
「俺含め5人」
「最低どれぐらいの細さなら潜れる?」
「俺なら1cmあればいいが、書いたらな5cmは欲しいところだ」
「充分だ。……今から俺が影を作る。お前らは影を移動して外に出てあいつを倒せ」
出来るか?とは聞かない。やらなきゃ殺されるだけだ。
「失敗するなよウスノロ」
「そっちこそヘマすんなよウスラトンカチ」
黒星の糸が静かに伸び、監視者の死角に伸びる。
監視者が視線を外した瞬間に黒星で出来た影に潜り込むレジスタンズ。
それを笑いながら見送る俺。
「御影さん楽しそうですね?」
「そう見えるか?」
「は、はい。こんな死ぬかもしれない状況で笑うなんて」
配下から心配されるも楽しそうに笑う。
「だって楽しいじゃないか。こんな間近で歴史の変動を見れるなんて」
ホラ。振り返ると監視者を倒して勝ち誇った顔で笑う若様が立っている。
「まぁそんな訳だ。そんな瞬間に立ち会うためには……そうだな。
とりあえず脇役だな」
~完~
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