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まさかと思って深呼吸をするが高まる高揚を止められない。
「そ、そうだ!速く行かないと!」
荷物は直ぐに片付けていたため直ぐに走り出す。
ーーーーー
「きゃあぁぁぁぁ!!」
「い、いた!」
暫く走れば牛のような化け物に襲われそうになっている美女。
周りに馬車や警備隊がいないことから完全に1人。
「こ、ここでは転生者が魔物を倒して助け出す」
正直、足が震える。いくらラノベみたいな夢みたいな現実が目の前に広がっていたとしても、怖いものは怖い。
「大丈夫。主人公はチート能力を持ち異常な身体能力を持っている」
ブツブツと、自分に言い聞かせるように呟く。
「だ、だれか・・・」
目を向ければ目と鼻の先まで魔物が迫っている。
「い、いかなきゃ!助けなきゃ!」
震える足を踏みしめて美女の元に駆け出す。
「やめろおおおおお!!」
気持ちを高めて勇気をつける。
後50m。自身を更に加速させタックルをする構えに入ると異変に気が付く。
「今の声は誰?」
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