5039人が本棚に入れています
本棚に追加
・・・翌日。多少ふらつくものの、学校に行けば何故か皆から「頑張れよ」と肩を叩かれた。
「御影!頑張ろうな!」
「え?何が?」
神楽も同じように僕の肩を叩く。
「目指せ優勝!」
「おー!」
「え?え?何?話が見えない?」
「えっと、御影君。その・・・これ」
カインも交ざり楽しそうに拳を突き上げる2人に戸惑っていると、アイラが1枚の紙を見せてくる。
「えっと、『闘技大会の案内』・・・闘技大会って?」
下の内容をかいつまんで話すとこうなる。
・クラスから代表男子3名、女子3名を選出しエントリーすること。
・2学年から3学年の生徒は男女別にトーナメント方式で試合をする。
・優勝した場合、生徒には豪華景品が授与され、優勝したクラスの教員はボーナスが出る。
「えっと、それで?」
まぁ、ありきたりだ。王道だ。これで神楽が出場したら優勝しておしまい。大したことがない。
問題は、何故僕に向かって「頑張れよ」と声をかけて来るのかである。
「・・・凄く言いづらいんだけどもね?」
「御影。このクラスの男子のエントリー者は神楽・カイン。そして貴方よ」
・・・まぁ、そんな予感はしてましたよ。
最初のコメントを投稿しよう!