とりあえず異世界

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後40m。 違和感に気づき減速すると答えがわかった。 「うおぉぉぉ!!」 僕から少し離れた所から1つの人影が飛び出す。 それは僕より背が高く、髪型や僕と同じ学ランを着崩してかっこ良く決めた姿。 なにより主人公補正で容姿と声がかっこ良く、僕と真逆の人物。 「草薙神楽・・・君?」 そう、僕と同じ学校で同じクラスで後ろの席のイケメン。草薙神楽が魔物に向かって走っていた。 「だ、だめ!来てはだめ!!」 「うおぉぉぉ!!」 制止をかける女性の言葉を無視して近づく。 速さは体育の100m走で見たときより遥かに速い。 僕は減速に減速を重ねて後30mくらいで停止した。
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