出場

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「勝者3-S!」 所がどっこいフラグはたつものだ。 カインが戦い始めて数分。 兄貴みたいな先輩が猛攻撃を始めてカインの敗北。 結果、どちらも1勝1敗。 僕の試合で優勝が決まるのだが、 「クケケ、皮を剥いだら次は肉。骨をばらして臓器を・・・クケケ」 キチガイ先輩と戦うので正直胃が痛い。 「両者前へ!」 先生の声が死刑宣告に聞こえるよ。 ため息混じりでフィールドに立つ。 「御影!頑張れ!!」 「お前なら出来る!絶対勝てる!」 外野からは人の気も知らない残酷な応援。 「お仲間は俺に勝てるって言ってるけど?」 「人の気も知らない残酷な応援です。建前なので」 あぁ、帰りたい。 目の前の先輩が嬉々として魔武器・・・ジャックナイフをまるでペンのように回している。 「それでは試合を始める!」 「先輩、手加減してください」 「生憎と今までの試合みたいに演技で場外とかはさせないからね?」 「・・・始め!」 僕、詰んでるわ。
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