とりあえず脇役

出場

とりあえずやることは変わらない。

「＜シャドウエッヂ＞」

複数の黒の刃を飛ばす。

「何だよこのヘナチョコ」

対する先輩はまるで蛇のような動きで刃をかわして接近してくる。

「こりゃ困ったな」

さりげなく距離を取るように後退。

無論、周りからなんやかんや言われるのもあれなのでシャドウエッヂを牽制のつもりで飛ばしていく。

「だーかーらー！・・・あんまなめてると殺すぞ？」

キチガイ先輩は瞬時に僕の背後に回り込み、背中を蹴り飛ばしてフィールド中央に吹き飛ばす。

「いたたた」

咄嗟の事で驚いたはしたが、痛いのは嫌なので瞬時に糸を体に巻き付けた。

ダメージはあるものの痛いものは痛いのであるけど。