テスト期間の一時

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「・・・ぷっはぁ」 10分休憩。 教室から離れた水のみ場、指定位置では無いけど、いつも使う場所。 「隣いいかな?」 「・・・いや、公共の施設だから隣もへったくれもないし」 「まぁ、そうなんだけどね」 隣に来たのはアイラ。 「・・・ふぅ」 水を飲むアイラを横目で見る。 (・・・うん。エロい) 「どうしたの?」 「・・・ いえ、何でも」 とぼけ顔をするアイラと視線を合わせない。 「・・・」 「・・・?どうしたの?教室に行かないの?」 「それは私の台詞だけどね」 アイラがこちらを眺めてくる。 「別にいいけど」 ポケットに手を突っ込み歩き出す。 「御影君」 「ん?どうかしたんですかアイラさん」 「・・・なんて言ったらいいんだろうね」 首を傾げるアイラを眺める。どうやら言葉を選んでいるのだろうか。 「・・・何を言葉を選んでいるんですか。僕相手に選ぶ必要は無いでしょ?」 「それだよそれ」 「・・・?」 「いやぁ、なんか神楽君から聞いた話と大分違うなぁってさ」
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