テスト期間の一時

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「・・・あ~。憂鬱だ」 昼休み。 神楽がお昼に誘う前にそそくさと教室を後にする。 人気の無いところ。 非常階段の下の空きスペースに腰かけて弁当の蓋を開ける。 「・・・うん。ウマイ」 自分で作って言うのも何だけど一般的に比べて料理は上手い方だと自負している。 ・・・まぁ、神楽と比べれば足下にも及ばないが。 僕はただ黙々と箸をすすめる。 話す相手もいないので静かにご飯が食べれるこのポジションが気に入っている。 無論、掃除して綺麗にしているので衛生面でも問題ない。 「・・・そこの愚民。少しいいかしら?」 神様は本当に僕が嫌いなようだ。
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