とりあえず異世界

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<神楽視点> 学校帰り。いつもの道から外れ寄り道をした。 初めて見る所だったからワクワクしながら散策をしていたら公園の砂場に落書きを見つけた。 「うっわ!魔方陣!綺麗に書けてるな~。誰が書いたんだろ?」 そこにあったのは子供が落書き感覚で描くようなものではなく、コンパスや定規を使ってやっとそれっぽく見えるほどのクオリティーだった。 「・・・俺を異世界に召喚したまえ~。なんてな」 誰も見てないことを良いことに、魔方陣の上に掌を置いて呟いてみた。 おとぎ話。空想上の話。 冗談半分の中、不意に魔方陣が光だす。 「え、あ、ちょっと!」 次第に光は強まり、目が眩む頃には、 「・・・どこだここ?」 見知らぬ森の中にいた。
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