テスト期間の一時

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「か、神楽様はそんな愚民なんかじゃ」 「おいおい、差別するなよ。貴族が愚民と仲良くして別れさせようとするのは貴族の方だろ?なら神楽だって君といる義理は無いんじゃない?」 「でも!」 フランが認めようとしない。 まぁ、貴族であろうがスペックが低いやつもいれば愚民であろうが神楽君みたいにスペックが高い奴だっているんだ。 スペックが低い貴族は切り捨てられるか、貴族と言う肩書きにすがるしかない。 逆にスペックが高い愚民は『そんなところは君に相応しくない』と言って引き抜かれるしか無いだろう。 「・・・ねぇ。教室に戻っていいかい?」 時計を見れば後数分で5時間目が始まる。 ・・・まぁ、自習だろうけど。
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