テスト期間の一時

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「・・・待ちなさい」 「もう、何なのさ」 諦めず食いついてくるフランに露骨に嫌そうな顔をする。 ・・・プライドの高い貴族相手ならカチンときて、権力か暴力を振りかざしてくるのだが。 「貴方は神楽様に相応しくない」 「その話は聞き飽きたよ」 「貴方は!・・・このクラスに。Sクラスに相応しくない」 「それはクラスの人数が足りないと理由で入れられたんだ。僕は悪くない」 何だか諦めの悪いフランを相手にして疲れてしまい頭がうまく回らない。 「何で貴方のような神楽様の近くにいるんですか!物語の主人公にでもなったつもり!」 「・・・じゃあいいよ。神楽に紹介してあげるよ。 『同じクラスのフランさんから君の友人には相応しくないないって言われたから君の友人を辞めるよ。だから話しかけないでね。後、僕の代わりにフランさんが入るから仲良く友人になってね』 ・・・ってね」 僕はニヤニヤしながら楽しそうに話す。
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