テスト期間の一時

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「私を、貴族を侮辱したことを訂正しなさい!」 「ハハハ!嫌に決まってるじゃないか?自分から貴族を自慢気に誇っていいのは自分がその家の歴史に貢献出来た時だよ?産まれて数年の奴が貴族だなんて自慢気に!とんだお笑い草だよ!」 フランの顔がみるみる怒り顔になる。 「貴方に私達の何が分かるの!」 「な~んにも?確かに貴族の中には尊敬出来る人はいると思うけど、生憎と今まで会った中では皆家柄の自慢ばっかり。君は何をしてきたんだい?」 もう楽しくて楽しくて仕方がない。平気でこんなことを言っているけど、怒られてフランに殺されるなんて予想ぐらいはつく。 しかし、そんなの関係なかった。楽しくて楽しくて仕方がないのだから。 「ただ貴族に産まれただけの運のいい奴がいっちょまえに家柄を語る?バカじゃないの?自慢するなら自分の実力で勝ち取った物を自慢しろよ。他人の物を自慢するなんざガキでも出来るよ」 「・・・言いたいことはそれだけ?」
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