テスト期間の一時

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・・・あ、ヤベ。 空気が一瞬で凍った気配を感じて、僕の頭がクリアになる。 「数々の侮辱したことを後悔しながら死んで詫びなさい。<インフェルノ・キャノン>」 フランが片手を挙げると上空に巨大な火の玉が精製される。 火の玉が精製されたことにより、辺りの気温が一気に上がる。 「・・・言いすぎたかな」 自分の言動を思い返せば当然の結果なのだが何とも言えない。 こんなことを考えているうちにみるみる火の玉が巨大化する。 「冗談抜きで僕、死んだかも」 あっという間に火の玉が気球サイズまで巨大化する。 対して術者のフランは僕を睨んで視線を離さない。 「もう謝ったって許さないわよ?」 「ところがどっこい謝る気は無い」 「・・・そう。それじゃあ死んで後悔しなさい!」 フランが腕を降り下ろすと同時に、火の玉が物凄い速さで僕に飛んできた。
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