テスト期間の一時

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・・・いかん。死ぬ死ぬ死ぬ。 流石に死んでしまう。 「最近付け焼き刃ばっかりだ」 大急ぎで黒星の糸の結界を展開する。 「<シャドウエッヂ>魔力枯渇限界まで」 唯一と言うぐらい使える魔法が無いので、あるだけの魔力を使い黒の斬撃を飛ばして火の玉を削る。 「いけるか?」 次に結界として展開した糸の他に糸を伸ばし振り回す。 伸ばした糸は火の玉に触れる度に、僅かだが削っていく。 「あ~。死んだらごめん」 ・・・そんな努力もむなしく、巨大な火の玉が僕を包んだ。
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