とりあえず異世界

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「え?ちょ!マジ!?どこここ!」 慌てて周りを見ても木・木・樹。 「おいおいおい。これじゃ異世界転生まんまじゃん」 とりあえず立ち上がり土を払い、辺りを見渡す。 「あの魔方陣は本物だったのか?」 「きゃあぁぁぁ!」 辺りを見渡す途中に響く叫び声。 「悲鳴!方角は・・・あっちか!」 瞬時に方向を見つけ走り出す。 「どこだ!」 草木をかき分けて突き進むと開けた場所に出る。 「だ、誰か!」 視線の先には樹を背に涙を流す女の子とゲームでしか見たことのない化け物が。 「や、やめろおおおお!!」 泣いてる女の子を見たら気がついたら走り出していた。 「うおぉぉぉ!!」 走る速度を落とさず加速する。 「き、きちゃ!来てはだめ!」 泣きそうな女の子は叫ぶ。 うるさい! 泣いてる女の子を見捨てるなんてできなかった。 更に加速する。 自分の体とは思えないほど軽く、いつもより速く走る。 地を踏みしめて加速する。 あっという間に化け物に近づく頃にやっと気がついたのか振り返ってきた。 「この野郎!!」 拳を振り上げ化け物を殴り振り抜く。 「グッグオオォォォ!!」 メキメキと酷く骨が軋む音と共に化け物が木々をなぎ倒しながら吹き飛んで行った。
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