テスト期間の一時

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「完了よ。私に感謝しなさい」 目の前でドヤ顔をしているフランをガン無視して自分の状態を確認。服の破れすら直っていて気持ち悪い。 「・・・」 「ちょっと!何処に行くのよ!」 「何処って教室。鐘の音が聞こえなかったの?後数分で授業が始まる」 そう短く告げるも、またもや前に立ちはだかる。 「・・・いい加減にしてくれない?劣等生の僕には単位が必要なんだけど?」 「貴方は命の恩人にお礼の1つも言えないの?」 「・・・あ?」 流石に地味で暗い性格のオタクである僕でもカチンときた。 「本当にクソみたいな考えを持つ貴族だね」 「・・・アンタ。また侮辱を。また死にたいの?」 「それだよボケが」 ボケが、と言う言葉にフランがまた真っ赤になる。・・・無限ループって怖いね。
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