テスト期間の一時

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・・・っと、話がそれてしまったね。 授業開始まで後5分足らず。 全力ダッシュなら余裕を持って間に合う。 「・・・」 だが正面のめんどくさい奴(フラン)が今にも飛びかかって来そうな雰囲気。 何か言ってこの場を去りたいのだが。 「・・・」 何か言ってくれよ。 「私は謝る気は無いし、アンタを認めない」 ・・・やっぱり黙ってくれよ。 「・・・ハァ。もういいよ。君の謝罪はいらないし、僕を認めなくていい。だからそこを退いてくれよ。授業に遅れる」 フランにそう告げて横をすり抜け「待て!」・・・ウゼェェェ。 何この人?どんだけしつこいんだよ。何回目だよくそったれ。 後数分で授業が始まる。全力ダッシュでギリギリ間に合うか。 「授業が「誓え!・・・神楽様にもう関わるな」・・・自分で言えよ。相手に面と向かって言えない臆病者が」 そう言って僕はフランの横をやっとすり抜けて走り出す。 「ギリギリ間に合う!」 単位が必要だから全力で走り出すのだが、 「私は!私は臆病者なんかじゃない!!」 後ろから飛んできた何かが僕に当たり、体制を崩した僕は緩やかな坂を転げ落ちた。 「・・・あ、チャイムがなった」 遠くで鐘が鳴るのを聞きながら。
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