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・・・ろ。
・・・きろ。
「起きろ!!」
「・・・お、おはようございます」
坂を転がってどのぐらい気を失っていたのだろうか。
倒れ込んでいる僕の真っ正面に男性教師がいた。
「ここで何をしている。既に授業は始まっている」
「・・・えっと、昼休みに誰かに絡まれて教室に戻ろうとしたら何か飛んできて坂を転がり落ちて気を失っていました」
とりあえず端的に説明するも、こちらを疑っている様子。
「・・・ッチ!Sクラスが何しても許されているとでも思ってるのか?」
「・・・は?うぐっ!」
突如、目の前の男性教師が僕の腹を蹴り飛ばす。
「Sクラスが優遇されているからって何をしていいとはかぎらないんだよ!」
「ちょ!先生!やめてグゥ!」
何度も腹を蹴ってくる教師。
暫く蹴られて思い出す。
(大会の1回戦の相手の担任の先生だっけ?)
そう。大会の1回戦相手。
3年生の担任。
まぁ、ランク上の下級生に負けたら不愉快だね。
弁解が出来ないと納得して授業終了のチャイムが鳴るまで蹴られ続けました。
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