とりあえず異世界

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「な、なんだ?この力は?」 掌を見つめ抉れた地面を見つめる。 あり得ないほど抉れた地面。 化け物を殴り飛ばしたのに自分の拳は無傷だった。 「あ、あの!」 「あ。大丈夫?怪我はない?」 声で我に返ると先程の女の子がこちらを見上げていた。 「は、はい。危ないところを助けていただきありがとうございます」 「そうか。怪我がなくて良かったよ」 「わ!」 不意に真っ赤になる女の子。 「熱があるのかな?」 「ふにゃ!?」 おでこを合わせると少し熱がある。 「大丈夫?」 「だだだ、大丈夫です!きゃ!」 「危ない!」 倒れそうになる女の子を支える。 「大丈夫じゃないよ?」 「うぅ。すいません。足を挫いたみたいで。・・・近くに馬車を止めてあるんですが」 見れば確かに怪我をしていた。 「えっと君の名前は?」 「わ、私はエリス。エリス・ファンネル」 「エリスか。俺は神楽。草薙神楽」 「カグラ様?」 「うん神楽。よっと」 「 きゃ!は、はわわ!」 「場所どこ?運ぶから」 エリスをお姫様だっこをする。 「暴れるなって。足を挫いてるだろ?」 「う、うぅ。・・・責任。とってもらいますよ?」
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