5039人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・へ?」
暫く沈黙していたフランが呟き、耳を疑ってしまった。
「だから!悪かったって言ってるのよ!」
そして絶句。
え?何?謝った?偉そうなコイツが?僕に?
短い時間とはいえ、自分で組み立てた相手の人物像を一瞬で破壊された気分になる。
だってそうじゃないか。あそこまでしつこくやって来たら、今のセリフは完全に『私は悪くない』と言うセリフが飛んでくるはずだったのだが・・・。
「・・・な、何よ?」
「・・・いや、何か・・・うん。意外」
「はぁ!?」
はぁ!?じゃねぇよ。クラスの皆の顔を見ろよ。ポカーンと口開けているぞ?
やはりこれはレアなツンデレだなぁ。
「と、とにかく!謝ったからな!」
そう言うと、顔を真っ赤にして教室を飛び出して行く。
「「「・・・・・・」」」
10秒後、監督の教師と一緒に入ってきたフランの心情が気になった。
最初のコメントを投稿しよう!