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「・・・で、僕の細やかな幸せな時間を妨害してまで海に行きたがるんだい?第一にいつから行ってどれくらい滞在するつもりなんだい?」
僕は荷物を鞄に詰め込み、教室から出る。
「海には1週間後に行って同じく1週間滞在するつもりだよ」
「エリスの別荘なんだぜ!」
「貴方が自慢するのは可笑しいですよバカイン?」
「痛い痛い痛い!?足を踏み抜かないででででで!?」
皆の話を聞いていると気がつく事がある。
「待って神楽。出発は1週間後っていったかい?」
「おう!1週間後に出発だ!」
その言葉に唖然とする。
「僕の補習は今日から1週間続くんだよ?何で今から僕の補習時間を削ったの?」
補習授業は1週間。出発が1週間後と言ったら最終日に被るか被らないか。
それなら最終日だけ削れば良かったのに何で初日から削りに来たんだよ。
「え、だって1週間後って言ったって準備に時間がかかるし、それに一人だけ補習なんてかわいそうじゃないか」
「・・・呆れた。補習授業は午前中のみ。午後から準備すればいいだけだろ?別に午前中に買い物するって言ったってそんなの1日2日で終わるものだろ?必要なものは先に皆で買っておけばいいだろ?」
「そ、それでもやっぱり皆で買い物した方が良いじゃないか」
「第一に何を買うつもりなんだい?服と日用品。何かしらの医療品があれば充分だろ?そんなのに1週間かけるヤツはアホだ」
・・・因みに、この台詞で小さくうめき声をあげた奴がいたことは秘密。
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