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いつもならもう4回ほど食いついてきそうなフランの声が聞こえない。
・・・因みに、フランを呼び捨てしているのは、フランが「お前からさんや様と呼ばれると寒気がするからやめろ」との事。
「フランさんなら職員室に行きました。何でも先生に用があるとか」
「そうか。ありがとうエリスさん」
因みにもう１つ言うのであればエリスにはこの世界に来てから直ぐに恩を受けてしまったので、エリスには手を出さない様にしている。
「・・・その、御影」
何やら申し訳なさそうな顔をして神楽が尋ねてくる。
「その、悪かった。勝手にあれこれ決めてしまった挙げ句、良かれと思って補習を無しにさせたりして。・・・その、皆で遊びたくて。・・・ごめん」
神楽が頭を下げると、他の面々(カインを除く)が同じように謝罪と頭を下げてきた。
「・・・ボソッ(謝れば何でもすむなんて思っているなよ)」
「御影？」
「・・・もう良いよ。どうせ今から補習なんて再開してもらえないんだし、１週間後だろ？なら早く準備して課題を済ませよう」
「御影！おう！分かったありがとう！」
神楽が喜ぶ姿を見て他の面々も喜び出す。
「・・・こんな場の空気を悪くするような奴と海に行きたいとか。神楽の気が知れん」
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