とりあえず異世界

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ガサッ。 「誰だ!」 「か、神楽・・・君?」 「御影?御影なのか!」 不意に草影が揺れ、警戒したが現れたのは同じ学校で同じクラス。 俺の前の席の友人。烏丸御影だった。 「やっぱり神楽君だったんだね?びっくりしたよ」 「驚いた。まさかお前もいたなんて!」 まさかの御影との再会に喜んだ。 「お前も魔方陣的なものでこっち来たのか?」 「魔方陣?いいや。僕はドアを開けたら森の中に」 「そっか。・・・何処なんだろうなここ?」 「あ、あの」 考え事に更けているとエリスが袖を引っ張る。 「カグラ様。この方は?」 「あぁ。紹介するよ。俺の友達の御影だ」 「烏丸御影。まぁ好きに呼んでいいし無視しても良いから」 「おい御影。少しは愛想よくしろよ?」 「しょうがないじゃないか?美少女に会話する機会なんてほとんどなかったんだから。・・・ところで現在進行形でお姫様だっこをしてるその娘は?」 お姫様だっこという言葉にまた真っ赤になるエリス。 「この娘はエリス・ファンネル。さっき悲鳴がしたらこの娘が襲われてたんだ」 「ファンネルって何か強そうだよね?・・・襲われてたんだってことは魔物は?一緒に凄い音がしたけど?」 「何かぶん殴ったら魔物が吹き飛んだ」 「流石主人公」 「誰が主人公だ」
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