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「・・・よし、ご飯の準備をしよう」
皆が海で遊んでいる間、僕は別荘の厨房で下ごしらえを始める。
一応、その日のうちに使う食材の量は決まっているので、予定の物の準備だけすればよい。
「初日はBBQと」
食材を取り出せば後は黙々と下ごしらえを行い、焼くだけの状態にする。
「・・・え?御影は遊ばないのか?」
クロウが離れた座席にとまる。
「生憎と気分がのらない。・・・それに皆が遊んでいたら誰がお昼の準備をするんだ?」
神楽とかは疲れても料理できそうでも、全員すぐに食べたいだろうし、下ごしらえすらしてないのを見てグッタリされても困る。
それに何より、
「自分から料理するのメッチャ楽しい」
何時もなら母さんがいないときは、姉さんが寝ている僕を文字通り蹴って無理矢理起こして作らせるのでかなり困った。
引き替え、今は自分から料理するこの現状。中々気分がいいや。
「・・・変わっているんだな?」
「こればっかは仕方ないよ」
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