テスト後、夏休み

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「よっしゃ!俺の勝ちだ!!」 「お、おぇ」 「あー。負けちゃったか」 カインに担がれてあっちこっちに飛び回って。 ついた先が浜辺である。 「大丈夫?」 「だ、大丈夫に見えたのなら眼科に行け」 隣にやって来たアイラが背中をさする。 ついでにアイラに聞いておこう。 「どうして、僕が拉致られるんだ?」 「えっとそれはね?・・・御影君は念話聞こえた?」 「念話?何も聞こえなかったけど?」 僕の拉致と念話。何が関係しているんだよ? 「実は皆で遊んでたら何時まで経っても御影君が来ないから迷子になったのかもって探そうって」 「それなら念話すればいいじゃないか?」 「そうなんだけどね?カインが賭けをしようって言い出したの」 「賭けを?」 「うん。御影君を見つけてここに戻ってくること。御影君に念話は禁止で、到着してから皆に念話をってルール」 「で?賭けの賞品は?」 「ご飯の準備無し」 ・・・そうか。 僕は頭を振るってゆっくり立ち上がり、カインに向かって歩き出す。 「よっしゃ!それじゃ皆頑張って準備よろ!」 「まぁ、負けちゃったからね?」 「気にさわるけど仕方ないわね」 「負けました。・・・御影さん?」 僕は黒星を手にはめてカインの後ろに立つ。 「おぉ!御影!お前のおかげで勝てたぜ!」 「この。・・・1回死ね!<シャドウエッヂ>」 「へ?おまっ!ギャーー!!!」 振り向き様に、黒星でシャドウエッヂを掴み、カインをぶん殴った。 ・・・ちょっと気分が晴れた。
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