とりあえず異世界

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エリスの案内と共に森の中を歩く。 「カグラ様達は異世界からやって来たのですか!?」 「なんとも言えないんだけどね?」 「まぁ、コンクリートジャングルからジャングルにいたなんて現実ではあり得ないし、僕と神楽君。2人が同時に同じ夢を見るなんてのも変だしね」 「・・・異世界ですか」 ポツリと呟くエリスを神楽は掲げ直す。 「カグラ様お怪我はありませんか?」 「全然無いよ?無傷だから。そう言うエリスは自分の怪我を心配しなよ?」 エリスがまた赤くなると隣を歩く御影の手の甲を見た。 「御影!その傷!」 「ん?あぁ。さっき草木を掻き分けたとき切ったみたいだね?」 「速く手当てをしないと!」 「別にいいよ」 「でもよ」 「さっき鞄にあった水で洗ったから大丈夫だって」 「見えてきました」 エリスの言葉に前を向けば、話の馬車と兵士が数名立っていた。
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