テスト後、夏休み

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「な!?」 フランは驚きに目を見開く。 肩のクロウは何も言わず僕の話を聞く。 「確かに多少ギスギスしても居心地の良い関係を続けたいと思うのは普通だよ?それでも生憎とそんな奥手達のグダグタ続くラブコメを見ているほど僕は君達の関係に興味が無い」 たとえエリスが他の人に嫌われたくないと思って告白しなくても僕は神楽を殺す。 たとえルーンが神楽に抱いている恋心を認められず告白しなくても僕は神楽を殺す。 たとえアイラが恋心に気がついてもフラレる事を怖れて告白しなくても僕は神楽を殺す。 「無理だと思うかい?僕にはできないと?・・・残念僕は本気で殺すから。そうして後悔したらいい。告白しておけばよかったってね?」 ブオン!! フランが僕に魔武器の斧を向ける。 「アドバイス、忠告、予告。確かに聞いた。その結果私は御影に言いたいことがある」 「・・・どうぞ」 「私はお前が・・・大嫌いだ」 一閃。 フランが斧を振りかぶり、刃のついていな方で僕の事を吹き飛ばす。 「ゴフッ!!」 「私はお前のその飄々として勝てないのに上から目線で噛みついてくるその考え全てが大嫌いだ」 僕は山の頂上から吹き飛ばされ自由落下をしながら、フランの言葉を聞いていた。 「・・・ハッ!それは大変光栄だよ」
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