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「エリス・ファンネル様!」
1人の兵士がこちらに気が付き声を上げる。
周りの兵士も気が付き3人を囲む。
「貴様。エリス様何をした!」
1人の兵士が剣に手をかける。
「おやめなさい!この方はカグラ様。先程、魔物に襲われそうになったところを助けてくださった御方です。彼への無礼は私が許しません!」
エリスの言葉に兵士は慌てて剣から手を離す。
「エリス様の恩人とは知らず。ご無礼をお許しください」
「いや良いって。それよりエリスが足を捻ったみたいなんだ」
「貴様。エリス様を呼び捨てに」
「いいわ。私が許したのだから」
エリスの睨みに兵士は口を閉じる。
「それで手当てするものが無かったからここまで抱えてきたんだけど手当てをしてあげて?」
「分かりました。では姫こちらに」
「いいわ。このまま「エリス」・・・分かりましたわ」
神楽に言われ場所を移しエリスに簡単な応急手当を施した。
「本来なら魔法で直したいのですが」
「知っているわよ。魔法に頼りすぎれば自分の免疫力が強まらないからでしょ?」
「はい。・・・では手当てを終えましたので街に戻りましょう」
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