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「・・・御影はその、家族とは仲が良いの?」
何故か終わった話をし直すルーンに少し疑問を思うが内容は察した。
「家族との仲は普通だったかな。可もなく不可もなくね。・・・でも姉妹とは仲が悪かったよ」
「あら?どうして?」
「そりゃあ僕は嫌われものだからね。嫌われものの姉妹なんて嫌でしょ?普通なら出来る兄、出来る弟であってほしいと願うもんでしょ?」
「・・・出来る兄、出来る弟」
そこからまた俯くルーン。
普段のドSの女王様とはうってかわって、普通の悩みのある女性にしか見えなかった。
・・・まぁ、僕には関係ないけどね。
洞窟もかなり先に進んだ頃、通路と比べて少し広い空間に出る。
「そう言えば一つ確認したいことがあるのだけど?」
またルーンからの質問に足を止める。
「御影は神楽さんのことをどう思っているの?」
「神楽のこと?」
何を知りたいのか分からないが少し考えると、
「・・・そうだね。当然僕は神楽のことが大(ゴゴゴゴ!!!)・・・地震?」
「にしてはそれ以外の音も聞こえるけど?」
突如足場が揺れる。
立っていられずしゃがむと、ボコン!と音をたてて僕らの足下の地面が陥没。
当然、突然の事だったので僕等はそのまま底に落ちていった。
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