5039人が本棚に入れています
本棚に追加
コンコンコン。
「客?」
「僕にとは珍しいね?」
変に思いつつ、可能性を考えても特に思い浮かぶ事もない。
コンコンコン。
「はいはい、今開けますよ」
扉の鍵を開け、ガチャリと質素な音を立てて扉を開くと、目の前には一人の女子生徒。
「・・・神楽の部屋はここじゃないよ。それじゃ」
そう言い、扉を閉めようとすると『ガン!』と足を扉に挟まれて閉めることが出来ない。
「御影に用があるの」
「僕に?・・・まぁ何と珍しいね」
「入ってもいい?」
「・・・別に良いけど」
そう言い、閉めようとした扉を開いて中に入るように促す。
「まぁ、それで?何の用なんだい。・・・フランさん?」
「さんをつけるなと言ったでしょ?気持ち悪い」
「はいはい、すいませんでしたね」
最初のコメントを投稿しよう!