夏が終わる前に

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「それじゃあ明日の正午、門の前で待ち合わせだからな!」 結局、フランに押しきられる感じで承諾してしまう事に。 フランはお土産にと残りの冷凍コロッケを持って嬉しそうに帰っていく。 「・・・なぁ、あんな約束して良かったのか?」 「分かんないよそんなこと」 僕が行ったところで現実が変わるわけでもないような感じもする。 そもそも僕は無関係なのだ。いく必要は無い。 「しかし、学生で結婚か。大変だね」 「貴族の娘なんだ仕方ないだろ?」 「そうなんだけどさ。関係もないけどさ、何かこっちは積極的だなってさ」 僕の世界じゃ貴族なんて他国の話だしね。 「・・・それで?御影は行くのか?」 「う~ん。代役を立てよう」 「代役って。・・・誰かいんのか?」 「ん?適任者」 そう言って僕は適任者のもとまで出掛ける事にした。
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