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「な、何で魔法が使えないのよ」
「分からない!でも恐らく一人が持っていた石に秘密があると思う」
「石って!」
「とにかく逃げよう!」
フランに飛び付いて避けると、フランの居たところに剣が突き刺さり、「ッチ」と舌打ちが聞こえた。
「大丈夫か!」
「ご、ごめん・・・いっつ!」
「・・・っ!(挫いている)」
直ぐ様フランをお姫様抱っこして走り出す。
「か、かかかか神楽さん!?」
「俺が無理に飛び付いたせいだごめん」
狼狽えるフランを見て焦る気持ちを整理しようと頭を回転させる。
「・・・魔法が使えれば」
「思い出した!あの石、確か魔力を無効化出来る力がある石だ」
「魔力を。道理で魔法も使えなきゃ魔武器も出せないときたか」
「使用者は魔力を石に注ぐ以外出来なくなる代わりに周囲の魔力を無効。当然他の奴等も魔法を使えなくなるけど」
「・・・く!」
「魔法なんか不要ね」
フランを抱き抱えて加速する。
「何とかあの石をどうにかしないと」
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