夏が終わる前に

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「よ、よるな!テメェ等!囲んで殺せ!」 「・・・」 合図と共に盗賊達が魔族を囲んで武器を取り出す。 「へ、へへ!所詮魔族だろうが何だろうが、魔法が使えなきゃ意味ないよな!食らいやがれ!」 リーダー各の男が石を構えたのと同時に、盗賊達が魔族に飛びかかる。 「・・・」 バシュ! 男が腕を振るうと盗賊の一人が細切れになる。 「ヒギャア!」 手を回すと一人の体がネジ切られる。 「グハッ!」 手を下げると一人の腹にサッカーボールサイズの穴が開く。 「・・・!!」 手を握ると一人が何かに押し潰された化のように一瞬で肉塊になる。 「・・・」 そしてパチンと指を鳴らした瞬間、リーダー各の男以外全ての盗賊が口から全ての骨を吐いて倒れてしまった。 「ひ、ヒィ!ば、化け物!」 背中を向けて逃げ出す盗賊に向けて、男は1本の槍を作り出し、それを投げつける。 ドスッ!っと鈍い音を響かせた。 「あ、あはははは。アハハハハハハハハハ!!!」 刺さった槍を見て大笑いをする男はゆっくり倒れこむ。 そして地面に倒れた瞬間、パン!っと体が弾けた。
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