夏が終われば次は祭り

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・・・夢を見た。 僕はそれをハッキリと夢だと理解できる。 何故ならその夢には僕の目の前に僕がいるからだ。 ドッペルゲンガーや分身、変身がない限りあり得ないことだ。 しかし、それ以前にもっと明確な理由がある。 目の前の僕は楽しそうに語る。 「自分の人生は自分が主人公さ。それがどんなに脇役な生き方をしていてもそれがその人の主人公目線の物語さ」 目の前の僕に語る。 「僕の人生は僕が主人公じゃない。僕はどうしようもなく脇役で引き立て役で落ちこぼれ役で悪役なんだ」 「例えそうだと言ってもそんな物語の主人公が君だよ」 酷く頭痛がする。 これは夢なのである。頭痛がするはずがない。 ・・・それなのに、 「主人公(御影)はどんなに取り繕っても 御影(主人公)なんだよ」 目の前の僕は楽しそうに語る。 そんな僕は目の前の僕がどうしようもなく不気味で気持ちが悪くて、何よりもイラついた。 「僕の人生は僕が主人公じゃない。例え他の誰がそれを否定してもだ。・・・そんな駄作はシュレッダーにでもかけておけ」 そう言って僕は黒星を使い、目の前の僕をバラバラに引き裂いた。
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