夏が終われば次は祭り

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「・・・おえ、気持ち悪」 変な夢のせいで吐き気が凄い。 あまりにも気持ちが悪いから、冷やしていたお茶をコップに注ぎ、すぐさま飲み干す。 「気分が悪いのに体調は酷く良いな」 何時もより体が軽い。 それに力もついている。 そんな状況になっている原因は理解しており、気にすることなくエプロンをつけて朝食を作り始める。 「よう、起きたか」 「おはようクロウ。なんだか凄く調子が良いんだよ。吐き気はかなりするけど」 「それって良いのか?悪いのか?」 「知らない」 夏休みも終わり、のんびりと朝食作りを済ませてテーブルに運ぶ。 「ところで御影。お前の調子がいいって言うのは心当たりでも?」 「そりゃあ当然黒星のお陰だよ。黒星の新しい能力で僕は多少なり力をつけてこれたんだから」 「それじゃあその気分が悪いのにも心当たりあるんじゃないか?」 「・・・まぁね」 のんびりしてても遅刻する。 そう言って僕は時間に余裕があるにしても制服に着替えて部屋のドアを開ける。 「それじゃあ今日は始業式だし早く帰ってくるよ」
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