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「よーし、全員いるな。・・・どうした御影?具合が悪いなら保健室行くか?」
僕がぐったりしていると先生が書類を抱えてやって来る。
「僕が保健室に行ってる間に何か決め事ってあります?」
「一応な。文化祭の内容と役割決めだな。今日中に提出しなけりゃ俺が怒られるからな」
「・・・なら、決まるまで耐えます」
ここで保健室に行くとなにかしら酷い目に会いそうな予感がする。
「そうか」とだけ呟いた先生が書類を生徒に配り始めると、僕は体をゆっくり起こし、書類を眺める。
「全員いったな?それじゃあ説明するぞ」
この学校では夏休みが終わってから数週間で文化祭に入るらしく、夏休み明けテストは無く、文化祭が夏休みの延長線みたいな感じになっている。
「そんでもってクラスで何か出し物をしてくれ。全クラスの売上をランキングにして1位のクラスには校長が何でも1つだけ叶えてくれるそうだ」
まぁなんとも学園もののありきたりな報酬だ。
しかし他の生徒、貴族のやつらも何故かやる気になっている。
「それじゃあアイラと神楽でいいか。進行してまとめてくれ」
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