夏が終われば次は祭り

7/31
前へ
/828ページ
次へ
「よーし、全員いるな。・・・どうした御影?具合が悪いなら保健室行くか?」 僕がぐったりしていると先生が書類を抱えてやって来る。 「僕が保健室に行ってる間に何か決め事ってあります?」 「一応な。文化祭の内容と役割決めだな。今日中に提出しなけりゃ俺が怒られるからな」 「・・・なら、決まるまで耐えます」 ここで保健室に行くとなにかしら酷い目に会いそうな予感がする。 「そうか」とだけ呟いた先生が書類を生徒に配り始めると、僕は体をゆっくり起こし、書類を眺める。 「全員いったな?それじゃあ説明するぞ」 この学校では夏休みが終わってから数週間で文化祭に入るらしく、夏休み明けテストは無く、文化祭が夏休みの延長線みたいな感じになっている。 「そんでもってクラスで何か出し物をしてくれ。全クラスの売上をランキングにして1位のクラスには校長が何でも1つだけ叶えてくれるそうだ」 まぁなんとも学園もののありきたりな報酬だ。 しかし他の生徒、貴族のやつらも何故かやる気になっている。 「それじゃあアイラと神楽でいいか。進行してまとめてくれ」
/828ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5041人が本棚に入れています
本棚に追加