とりあえず入学

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「ようこそファンネル家へ」 「「ははは(何この家!?)」」 僕らを乗せた馬車は真っ直ぐ城に向かい、あれよあれよと言う間に僕らは物凄くきらびやかな部屋で国王の前に居ます。 「エリスを助けてくれたそうだね。父として礼をする」 「ちょちょちょ!?頭を下げないでくださいって!僕らはたまたま通りかかっただけで!」 「それでも我が娘を助けてくれたことは事実。何か礼をせねば」 「お礼なんてそんな!」 これまでの間、僕は一言も喋っていない。 相槌をうちつつも流れに身を任せる。 「でしたらカグラ様を学校に転入させてはいかがでしょう?」 「エリス!?」 「お父様。カグラ様は魔法も知らない地で育ったらしく、住む場所も無いそうです」 「フム」 「ですが、私を助けてくださったとき、とてつもない魔力を感じました。魔法も知らないであの力はとてつもないもの。・・・ですので、知識をつけてもらうために学校に転入。住処としてこちらに住んで貰っては!」 「エリスさん。別にそこまでしなくても「いいだろう」良いじゃないって良いんですか!?」 オーバーリアクション。・・・疲れないのか?
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