とりあえず入学

3/29
前へ
/828ページ
次へ
「娘を助けてくれた礼でこの程度だと釣り合わんと思うが」 「良いです結構です!そこまでしてもらわなくても!」 「まぁ、神楽君落ち着いて」 「御影?」 ここで僕は口を挟む。 神楽だけでは面倒事が起きそうだから話しておく。 「神楽君。確かに君がエリスさんを偶然助けたって言って断ろうとしてるけど受け入れた方が良いよ?」 「何でなのさ?」 「正直言い方が悪いけど、ここで国のコネは必要だよ。あくまで最低限不自由がないくらいの生活をするにはね」 「それでもそこまでされても」 「君は恩情を蹴ってその年でホームレスになる気?」 「・・・それは」 「だったら受けるべきだ。おそらく、学校には寮。あるいはギルドで宿があると思う。だからそこにはいるまでの間はお世話になっても良いじゃないか」 そう言って神楽に伝える。
/828ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5039人が本棚に入れています
本棚に追加