とりあえず入学

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「ではまず2人の実力を知りたい。エリス」 「はい!」 「2人を連れて魔力を計って来なさい」 「分かりました!では神楽様こちらへ」 「ありがとう。それと様はいらないよ」 そう言いながらエリスの後をついていく神楽。 僕も続いていこうとすると「御影」と、王様に呼び止められる。 「はい?」 「・・・君は彼の事をどう思ってる?」 やはり友達という言葉に引っ掛かっていたのか僕に確認をしてくる。 「・・・僕は」 少し間をおいてから、思ったことを言い放つ。 「俺は神楽の事を主人公だと思っていますよ」 「・・・」 いつもと違う雰囲気。友達の影で悪口を言う人間みたいに違う雰囲気。 僕ではなく俺。神楽君ではなく神楽。 本心がどっちかなんて誰にも分からない。 「主人公。勇者。学校の人気者。・・・正義と悪であるなら100%正義の味方ですよ」 そう遠く離れてないため、僕は小走りで2人の後を追った。
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