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・・・知っているさ。
神楽は主人公だ。勇者だ。
僕が勇者だなんてあり得ない。
僕が誰かの手助けをする前に神楽が助ける。
ならば僕はそれを周りに合わせて話をしよう。
「・・・俺なんかより」
何やら神楽がエリスに質問攻めを受けている。
少し耳を傾ければ、「前代未聞」だとか「何者」だとかを叫び、神楽を賞賛している。
俺が口を挟んで止めるわけにもいかない。ならば大人しく話が終わるまで待ってようじゃないか?
「・・・ははは。闇しか使えないって、こんな俺にはピッタリだな」
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