とりあえず入学

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ガラッ! 「し、失礼s「「「キャーーー!!」」」・・・します」 教室に入るや否や女子の黄色い悲鳴。 耳栓をしていてなおこの威力とは。 とりあえず神楽を教卓の前まで行かせる。 「おーい。お前ら静かにしろ~。自己紹介できないだろう~」 担任も担任で治める気など無いのかゆる~く話す。 まだザワザワしているなか僕は神楽を肘で突っつき、挨拶をさせようとする。 「え、御影?・・・あぁ。挨拶ね?」 神楽は1歩前に出て挨拶を始める。 「俺は神楽・草薙。今日からこのクラスに転入してきました。俺のいたところは魔法とかに疎い所だったため、魔法とかこの街に詳しくありません。新参者ですが、どうかよろしくお願いします!」 最後にイケメンスマイルを決めた神楽。 そんなことをしたら決まってるだろ? 「キャーーー!!」「イケメンよ!イケメン!!」「こんな人がうちのクラスなんてラッキーよ!」「私が手取り足取り教えてあげる!!」「ウッホ。良い男」「これはファンクラブ結成ね!」「神楽と同じ所から来ました御影・烏丸です。よろしくお願いします」「男性ホルモンが最強よ!」「クッソ、リア充かよ」「私と一緒に魔法以外の勉強はいかがですか?」「先生。僕の席は?」「今度、一緒に街でデートお願いします!」「あ~空いてる席で良いぞ」「彼は家で養います!」「お前、やらないか?」「リア充は殺す!」「友達からお願いします!」「席は!席は私の隣で!」「なら私は同じ寮の相部屋で!」「素敵な一夜を!」 「あわわわ!な、何だ!・・・って御影がいない!」 「御影なら席についたぞ?」 「ちょ!置いていかないでよ!」 遠くからオロオロしている神楽を眺めつつ、僕は窓際の席を確保して外の風景を眺めてた。
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