とりあえず入学

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「なぁ神楽。さっきから気になってたんだが、コイツ誰?」 食事も終わりのんびりを始めようとした瞬間にカインが僕を指差した。 「俺の記憶にはコイツは同じクラスには「人を指差すものではありません」アブッ!」 カインをグーで殴ったのはルーンであった。 「何を言ってるのバカイン」 「バカイン!?」 「今日、神楽さんと一緒に転入した・・・えっと」 「ぷぷ。お前だって忘れてるじゃないか?」 「私に口答えをするなんて偉くなりましたね~バカイン」 「ちょ!ギブギブ!!」 ルーンはカインの首を片手で掴み持ち上げる。 (・・・え?片手?) 何度見てもルーンは片手でカインを持ち上げている。 「る、ルーン?そろそろ下ろさないとカイン死んじゃうよ?何か泡吹いてるし」 「まぁ、アイラが言うのでしたら」 ルーンがカインを床に投げ捨てるとベチャっという音と共に悲鳴が聞こえた。 「・・・アイラ。彼の名前を」 「・・・ごめん。僕もわかんないや」 2人がひそひそと話しているのを見て、誰も名前を知らないんだなぁと実感した。
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