とりあえず入学

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「コイツの名前は御影・烏丸。俺と同じ所出身で俺の友達」 神楽が僕の名前を教えると、皆僕の事をじろじろ見始める。 「なぁ御影」 「なんですかカインさん」 「いや、俺のことは呼び捨てで良いけどさ。・・・前髪切らないのか?」 僕の前髪は目の下までのびているので、他人からは殆ど目が見えないようになっている。 「うん。この髪型になれちゃったからね。今更髪をバッサリなんて切れないよ」 「ふ~ん。そんなもんなのか」 ここで会話が途切れカインは神楽とじゃれ始める。 ルーンやアイラも同じように神楽とお喋りを始める。 「・・・さてと」 チラリと時間を見れば次の授業がもうすぐ始まる。 「僕は先に行ってるよ」 「あぁ」 聞こえているのかいないのかあやふやな返事を聞きながら僕は1人、訓練所に向かった。
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